あなたは一緒に食事に行った女性から、

『あの人面白かったけど、
 次はもういいかな・・・』

などと言われたりはしてないでしょうか?

 

↑是非会話音声画像付きの【動画】でご覧ください。
(内容は記事と同じですが、音声必須となります!)
※動画の長さは10分13秒です。 
 
 
 

概要

 

これを防ぐために今回は、

『なぜ、あなたは人を笑わせたいのか?』
『なぜ、面白い返しがしたいのか?』

というところから、
考えていきたいと思います。

 

まず、なぜ笑わせたいのかに対する
答えとしては、おそらく、

(つまらない人だと思われたくない)
(モテたい)
(人を笑わせて満足したい)

というのがありますよね。

 

これは、人間なら誰もが持つ

“承認欲求”

からくるものなので、

全然悪いことではないし、
そういう欲求を持っていて当然です。

 

じゃあ何が問題なのかというと、

“笑わせる目的のほぼ100%が
自分の承認欲求を満たすため”

という状態で会話をする、
あるいは会話を学んでいくことです。

 

特に、学習に没頭して
引き出しが増えていくにつれ、

自分では気づかないうちに
こういう状態になる場合があります。

 

なので、その失敗を防ぐために、

“よくない傾向”

を今から5つお伝えしていくので、
この機会に確認しておきましょう。

 
 

傾向1.常にネタを言おうとする

 

これは僕も失敗経験があるのですが、

本題そっちのけで
全部ネタに持っていってしまい、

ただの自己満足な会話になっている、
という感じです。

 

会話の勉強を進めていくと、

“力試しをしてみたい”

という好ましい気持ちが起こる一方で、

自分では気づかないうちに
こうなっちゃってる可能性があります。

 

良質なコミュニケーションでは、

“お互いが相手の承認欲求を満たす”

言わばお互いにサービスを提供し合う、
みたいなところがあると思います。

 

一方、小学校低学年くらいの子、
あるいはちょっと品のない大人の人は、

自慢とか、自分の話したい事ばかりして
相手の話を全然聞かないという、

 

“自分で自分の承認欲求を満たし続ける”

みたいな会話をしてたりしますよね。

 

つまりこれと同じ様に、

“覚えたネタを、自分の承認欲求を
満たすために使おうとしている”

という感じあれば、それはちょっと
見直しましょう、ということになります。

 
 

傾向2.相手を観察しない

 

“自分の承認欲求を満たしたい気持ち”

に対し、今回逆に位置するのが、

“相手を楽しませようとする気持ち”

になります。

 

つまり、自分の承認欲求が
ほぼ100%ということは、

相手を楽しませようとする気持ちが
ほぼ0%だ、ということです。

 

もちろん人間なので、誰でも
そういう瞬間はあったりしますし、

相手を楽しませるためだけにコミュニ
ケーションがあるわけではないので、

結局はバランスが大事、
ということになりますが、

 

とりあえず今伝えたいのは、

“相手を観察しないと楽しませられない”

というところになります。

 

どういう事かというと、
わかりやすい例で言えば、

“相手は本当は嫌がっているのに
それに気づかずにいじり続ける”

みたいな失敗がありますよね。この様に、
楽しいのは自分だけ、みたいな感じです。

 

また、対面での笑いは、

ツイッターの大喜利や
テレビでのお笑いとかと違って、

生身の相手が目の前にいます。

 

大喜利やお笑いの場合は、
一方的に大勢にネタを発信して、

偶然共感できる人にだけ
笑いが提供されるスタイルですが、

 

対面の場合は偶然ではなく、

相手が共感してくれるかをなるべく
見極めて笑わせに行く必要があります。

なので、観察が必須となる感じです。

 

ただ、対面での会話の場合は、

大喜利の様な面白い文章じゃなくても
笑いにすることが十分可能なので、

言葉のチョイスに関しては
大喜利のような難易度はありません。

 

例えば、

『朝からトンカツ食べちゃった 笑』

と、何も面白くない発言ですら、

目の前の女性に笑顔で言われれば
それだけであなたも笑いますよね。

 

この理由は、対面の会話では、

“ノンバーバル”
“緊張感”
“好意の返報性”
“当事者だけに起こる思考の反応”

などが大きく影響してくるからです。

 

そんなわけで、文字に起こしたら
特に面白い発言じゃないことを、

対面で笑顔で言い合って
笑い合っている状況が、

一般会話の笑いの多くを占めます。

 

そして、ほとんどの場においてそういう
笑い、あるいは+α で十分なのですが、

状況や話の流れを無視してまで
必要以上に笑わせにいこうとするから、

疲れた、と思わせてしまう感じです。

 

なので、覚えたネタで
一方的に笑いを狙い続けるのではなく、

ちゃんと相手を観察をして、

ちゃんと雰囲気に乗った笑いを
提供していくことをおすすめします。

 

そして、それをやるには、
10個ネタを覚えて10個
使おうとするのではなく、

100個も1000個もトレーニングをして
素材となる引き出しを増やすことで、

その時々の状況に最適なフレーズを
素材を元に都度アドリブで生成する感じです。

 

こういった背景があるので、

もしあなたが今まで全く相手を観察せずに
笑わせに行こうとしていたとしたら、

ちょっと良くないサインとなるので、
この機に改善をしてください。

 
 

傾向3.会話の基礎が疎かになる

 

相手を楽しませるための会話の基本は、

“相手の承認欲求を満たすこと”

ですよね。そして笑いというのは、その
延長上にスパイスとしてある感じです。

 

ところが、
笑わせたいという自己の欲求が、

相手を楽しませようという
気持ちを上回ってしまうと、

自分の発言に意識を集中しちゃうので、

 

ベースである

“傾聴・共感・相槌・観察・映像化”

などが疎かになってしまい、

スパイスまみれの料理になってしまう、
というイメージです。

 

そうなると、

仮に相手が一般的な味を
求めている女性だったりすれば、

お口に合わずにフェードアウト
されやすくなる、という感じです。

 

もちろん、これらの基礎を
常に発揮し続けられるのは、

高級スナックのママくらいなので
完璧にやる必要は全くないのですが、

基礎が極端に疎かになっていないかを
振り返ってみていただければ思います。

 
 

傾向4.笑いに対抗心を燃やす

 

例えばみんなで食事をしていて
誰かが面白いことを言ったときに、

みんなは心から笑ってるのに自分だけは
フッと鼻で笑ってるような感じです。

 

で、もしそこで自分が冗談を
思いつこうものなら、

最初に面白いことを言った人を尊重せず
逆に踏み台にして笑いを取りに行く、

みたいなイメージです。

 

あるいは、僕はいつも、

『冗談には乗っかりましょう』

と言っていますが、

 

乗っかる目的が、
会話を盛り上げるためではなく

“自分が勝ちたい”

となっている感じです。例えば、

 

女「ね~ね~、靴がくっついた(笑)」

男「あ~、靴がくっついた?」

女「うん(笑)」

男「え~っと、頭が温まる(ドヤ)」

女「あ~・・・(なんなの)」

みたいな感じです。

ピンと来ない場合は
女性の立場でもう一度見てみてください。

 

あるいは、もう一つ例ですが、

友「浮気されたらハンダごてを
  おチンチンにくっつけるといいよ笑」
女「あははは(笑)」

で、ここで自分は一緒に笑わずに、

 

男「で、その後お尻の穴に
  刺す感じ(ドヤ)」

と、奪いに行くみたいな感じです。

 

ちなみに理想的なのは、

女「ね~ね~、靴がくっついた(笑)」

男「あははは、靴がくっついた?(笑)」

女「うん(笑)」

男「面白いねそれ!(笑)」

女「(笑)」

男「靴がくっついた(笑)え~っとじゃあ、た、た、た、タクシーを拾ったのは、ワタクシー!」

女「あははは(笑)」

男「次シだよ」

女「え(笑)じゃあ~」

とか、

 

店「はい、じゃあお釣り、
  100万円ね」
←100円

男「おっ!…じゃあ、これで、
  海外旅行行ってきます!」

店「あはは、行けねーよ(笑)」

と、

 

対抗心で乗っかるのではなく、

一緒に楽しむために、言葉を拾ったり
冗談の世界を正とし会話を広げたりする、

みたいな対応です。

 

とりあえず大事なのは、

相手が面白いことを言ったら
それを認めてあげられるか?

という部分になります。

 

あなたも冗談を言ったときは
多少なりとも、

(ウケるかな?)

という心配がありますよね。

 

ということは相手も、

自分の冗談が受け入れられるのかが
ひとまず気になるところなので、

そこを承認する気持ちを
忘れないようにしましょう。

 
 

傾向5.会話例を自分目線でしか見ない

 

最後は情報発信者としての目線でも
あるのですが、まず大前提として、

会話はどんな人が、
どんな性格や関係や状態の相手に、

 

どんな言い方やムードの中で言うか?
などで結果が180度変わります。

だからこそ先の、

相手を観察するのも失敗を防ぐ手段の
一つになるわけですが、

 

これらの前提をそっちのけで
会話例を見てしまうと、

自分の中にある世界だけに
文字列を当てはめて見る感じになり、

 

『このフレーズは使える(使えない)』

という自分にとってアリかナシかだけの
判断基準で参考例を見がちとなります。

なので、例えば会話の本とかを読んでも
否定的な感想を持ちやすくなる感じです。

 

ちょっとわかりにくいので
イメージを言うと、

例えばアマゾンのレビューとか
会話系の動画のコメント欄において、

 

“会話に関して知識を持っていそうで
それっぽい否定的意見を書いているけど、

実際にその人と会話をすると
全然面白くない!”

みたいな感じです。

 

それと比べて、

『すごい面白かったです!
 これこれこういうときに
 めっちゃ使えそうですね(笑)』

みたいにポジティブ面に着目して
レビューをしている人は、

 

きっと、実際に会ったら
楽しく話せますよね。

もちろん本の内容とかにも
よると思いますが、

いつもいつも前者のような見方しか
出来ないとよくないよ、ということです。

 

というわけで、
どんなに面白そうなフレーズでも、

状況によっては言うことで
マイナスになる場合があるので、

そもそもその意識が薄いと
失敗しがちになるし、

 

逆に、大喜利目線では
何も面白くないフレーズであっても、

対面で適切な状況下で適切に言えば
全く問題なく笑いになったりするので、

文字情報だけで100%アリナシを
決めるのはそもそも不可能です。

 

もちろん誰が見ても99%NGと
思わせる様なセリフもあると思いますが、

大事なのは、残りの1%にちょっとでも
目を向けるという思考の分岐が、

あなたの中にあるかないか?
ということです。

 

またそれとは別に、紹介されているネタや
セリフが『通用する様々な状況』を、

文字情報からうまくイメージ
できなければできないほど、

フレーズをナシ判定する比率も
多くなってしまう感じです。

 

こうなると学習に偏りが出てくるし、
仮にフレーズをたくさん覚えても、

自分がよいと思ったフレーズだけをただ
自己満で使っている感じになってしまい、

相手を疲れさせてしまう、という可能性が
高まるのではないかなと思います。

 

では、これを改善するためには
どうすればいいかですが、

たくさんのインプットや経験を重ねて
視野を広げて想像力を高めつつ、

相手の気持ちや千差万別ある状況を想像
する癖を身につける必要があると思います。

 

例えば何か会話例があり、
ピンとこなかったとしたら、

男女逆にして自分が女性に言われたら
どう感じるかを想像してみるとか、

 

格上に言われた場合と格下に言われた
場合の両方を想像してみたり、

このフレーズはどういう状況だったら
うまく受け入れられるのかを常々考える、

みたいな感じです。

 

そうやっていろんな角度から
物事を見れるようになると、

相手の気持ちを読む力も
高まってくるので、

恋愛や会話だけでなく人間関係も
よくなってくると思います。

 

というわけで、もし今回の内容に
心当たりがありましたら、ひとまず、

“承認欲求を満たすだけの笑いではなく
相手に楽しんでもらうための笑い”

を追求していくように、視点を
セットし直していただければと思います。

 

では、今回は以上となります。
ご視聴ありがとうございました!