~動画本文~

まずは、前回の三角構文を
もう一度確認してみましょう。

質問と応答が上達したとしても、
自己開示が出来ないと、

スムーズに会話が進んでいかない
ということでしたね!

なので今回は自己開示のトレーニングを
やっていきたいと思います。

 

冒頭の、これ一択なコツは
解説の中でお伝えしていくので、

もう少し待っててくださいね!

 

さて、自己開示のQAというのは、
これまでの講座のQAと違い、

5個や10個程度やっても
全然量が足りなさそうですよね。

何故なら、話す内容というのは
山ほどあるからです。

 

これまでの講座は、道を作る、
つまり反射のトレーニングだったので、

QAはそこまでたくさん
やらなくてもよかったのですが、

こういうレパートリーを作る
トレーニングは、

【量】が、とにかく結果に直結する、
という事になってくるわけです。

 

実際に僕がQAを始めた頃、
一番最初に取り組んだ内容が、

“100の質問に対する返答”
でした。

これは、よくある質問に対し無意識で
答えが言えるまで反復する練習ですが、

最低でもこれくらいやらないと
なかなか安定してこない感じです。

 

ただ、大変ではありますが、
100個くらいやると、一問一答ではなく、

一問に対し、やろうと思えば
三答四答が可能になる、という感じで、

横の展開が勝手に
生まれてきてくれます。

つまり、たくさんやればやるほど
それぞれのQAが絡み合ってきて、

どんどん会話が楽になっていく感じです。

 

逆を言えば、5個や10個程度
レパートリーを増やしたとしても、

一問一答でしか対応できないので、
応用や連携もほとんど起こりません。

つまり、最初が一番効果が見えにくく、

後からグングン結果が出てくる
感じなので、ここが頑張りどころです。

 

といっても、

英単語なんて1000個も2000個も覚える
わけなので、それよりも全然楽ですし、

一気にやらなくてもコツコツ進めれば
ちゃんとこなせる量なので、

少しずつがんばっていきましょう!

 

というわけで、イメージとしては、

前回までに作った道が3つ繋がって
小さな町になったところに、

これから徐々に徐々に住人(言葉)を
増やしていく感じになります。

 

ではここからは、
QAを見ながら説明していきます。

 

■Q1.

自分の趣味について
話してみよう

(最近は?昔は?これからは?)

 

これまでと比べて
ずいぶんシンプルになりましたね!

順番に説明していきます。

まずQですが、これまでと違うのは
シチュエーションがないという事ですね。

ですが、やることは同じです。
具体的には、Qを見て、目を閉じて、

会話をしているシーンを
しっかりイメージして、

なるべく本番と同じ様なノンバで、
アドリブで再現するという事です。

 

そして、ここでどんなシーンを
思い浮かべるかは、

あなたの普段の状況に
当てはめてOKです。例えば、

学校だったり、アプリだったり、
職場だったりと、いろいろありますよね。

そして、とある日は職場だったけど、
とある日はアプリをイメージした、

という感じで全然問題ありません。

とりあえず、要するに、
“より実践的なイメトレをしていく”

と、ふんわり認識しておけば
それでOKです。

 

では、次にAの部分ですが、
何だこれは?という感じですね(笑)

まず、会話をしやすくするための
大きな大きなコツとして、

“的を絞る”
というのがあります。

 

例えば以前の講座でも、

(何を話そう)
と漠然と考えてしまっていた状態を、

(何を質問しよう)
と具体的に考えられている状態にする、

というトレーニングをやりましたよね。

こういうのがつまり、
【的を絞る】という事です。

 

他の例で言えば、例えば
「旅行どうでした?」

と聞かれて、
「楽しかったです」

以外の言葉が出てこないときとかは、
「特に~、」と的を絞ることで、

「特にクジラを目の前で見れたのが」
「特に山の頂上で食べた桃が」

と、感想なども言語化しやすくなります。

 

そして、自己開示において
たぶん一番汎用性のある【絞り方】が、

“時系列を使う”
というものになります。

これがどれくらい強力なのか?
ちょっと見ていきましょう。

 

例えば、あなたが誰かから
「趣味は?」と聞かれたとします。

でも会話がすごく苦手だと
答えが全く出なかったりしますよね。

そして、このとき頭では、

おそらく漠然と「えっと、えっと」と
考えていると思います。

 

では、この「えっと、えっと」を、

「ん~、最近はそうだな~、、、」
と考えてみてください。

これだけで、少し思考がしやすく
なった感じがしないでしょうか?

 

これは何故かというと、

まず質問にパッ答えられない大きな
理由の一つとして、

“しっかり正確に回答しようとする”

という、特に真面目な人にありがちな
思考の反射の癖があります。

この癖の結果どうなるかというと、

必ず何かしらの答えは
あるはずなのに、

すべての記憶をザーっと
確認してしまうから、

時間をかけているのに
答えが1つも見つからない、

あるいはどれを答えればいいか
わからない、

もしくは、最適じゃなさそうだから
もっと答えを探してしまう、

みたいになってしまう感じです。

そこで、的を絞ることで、その問題を
解決することができる、というわけです。

 

さて、その結果どうなるかというと、
例えば、

「最近サスペンス映画を
見るのにハマってて、

特に真犯人がわかった瞬間が
おお~ってなって、面白いんです」

のような返答が出てきたりします。

これは、練習をしてコツを掴んでくると
出やすくなってくる、という感じです。

 

大事なところなので
もう少し説明しますが、

例えば、趣味を聞かれたからといって
趣味を全部正確に答える必要はないし、

旅行の感想を聞かれたからといって、

雑誌や新聞のように感想を
まんべんなく伝える必要もありません。

 

何故なら、これは復習ですが、
一般的な雑談においては多くの場合、

相手からの質問は、
コミュニケーションを取るために

相手がしてくれているような
ものなので、

相手はそこまでしっかりした答えを
求めているわけではないからですね。

 

だから、趣味の質問に対する答えが、

“最近○○にハマッてる”

という、すごくピンポイントな内容に
なっても全然OKなわけです。

そして、このピンポイントな内容を
導きだしてくれるのが、

【的を絞る】という
思考の回路の制御になるわけです。

 

さっきの旅行の例で言うなら、
「特に、」と的を絞ることで、

(何をどこから話そう・・・)
のような状態から開放されて、

「特に海を見ながら飲むビールが」

などと答えが出やすくなる、
という感じです。

 

では次に進みますが、

とは言うものの、
趣味を聞かれて最近の事を考えても、

やっぱり何も出てこない場合も
ありますよね。

そんなときは、次のステップとして、

絞る的を、パッっと過去に
移してみてください。そうすると、

「最近は特に何もないんですけど、
昔はアニメにめっちゃハマッてました!」

みたいに答える事ができます。

そしたら、そのとき見ていた
過去のアニメについて語れますよね。

 

では、最近も過去も
思い浮かばない場合はどうでしょうか?

そんなときは、

「ちょっと最近何もやって
ないんですけど、

ガーデニングやりたいなって
思ってて(笑)

そういうの興味あります?」
のように、三角構文に入れます。

 

以上、この様に、自己開示の答えを
自分で用意するときに、

最近は? → 昔は? → これからは?
と順番に考えると答えが出やすいので、

このようなAになっています。

 

つまり、この思考回路の制御も
一緒に癖づけたいので、

QAの度にここをしっかり意識して
イメトレをしていってください。

 

ちなみに、的を絞るわけですから、
絞り方はこの時系列以外にもあります。

でも、まずは何かを確実に
習得しないと土台が固まらないので、

一番汎用性のある【時系列で絞る】を
まずは選ばせていただきました。

 

では、次に進みます。

■Q2.

自分の血液型について
話してみよう

(最近は?昔は?これからは?)

 

いきなり難しいですね!例えば、
「A型ですね。子供の頃から…ずっと」

と、これは前の講座で登場しましたが、
そういう冗談を作るわけではなくて、

「A型なんですけど、昔から
A型っぽいって言われてました。

A子さん何型っぽいって言われます?」
のように、

血液型と時系列をくっつけて
何か自己開示を考えればOKです。

 

要するにこの場合はエピソードを
作る感じになるのですが、

すぐに答えが思いつかなくて
全然大丈夫ですので、

Qを見て、時系列で的を絞りながら
しばらく考えてみてください。

で、考えても思いつかなかったら、
次回に回しちゃって大丈夫です。

そうすると、そのうち、とある日に
ふっと何か出てきたりするので、

そしたらそれを繰り返し練習していけば
自分のものになっていきます。

とにかく繰り返す事で、

彫刻の様に、少しずつ少しずつ
細部まで見えてくる感じになります。

 

■Q3.

自分の兄弟について
話してみよう

(最近は?昔は?これからは?)

 

これも血液型と似ていて、
エピソードを絡ませる感じです。

例えば「一人っ子なんだけど~」
と答えた後の例としては、

「最近兄弟いたらな~とかよく思うん
だよね。お兄ちゃんと仲いいの?」

「すごい親が過保護だった。
A子ちゃんところはどうだった?」

「自分が一人っ子だったから、もし
結婚したら100人くらい生みたい笑

ちなみにA子ちゃん子供好き?」

みたいな感じです。
もちろんあくまで例ですので、

あなた自身の答えを、
あなた自身で考えてください。

 

■Q4.

自分の仕事について
話してみよう

(最近は?昔は?これからは?)

 

これは趣味と同じ感じですね。
具体例としては、

「今焼肉屋でバイトしてる。
昔からすごい焼肉が好きで。焼肉好き?」

みたいな感じで、的を移して
答えを複合させても全然OKです。

 

例えば未来に的を移すとしたら、
「今広告を作る仕事してるんですけど、

「今広告を作る仕事してるんですけど、

独立して田舎で在宅でやりたいんですよね。
→A子さんも会社員とかですか?」

みたいにしてもOKです。

 

■Q5.

自分と知人との関係を
話してみよう

(最近は?昔は?これからは?)

 

これは、例えば合コンや相席居酒屋、
あるいは何らかの集まりとかで、

「え、二人はどういう・・・」

みたいな質問を受けたときの返答です。

 

誰か一人、ターゲットの知人を設定し、
答えを考えてみましょう。具体的には、

「仕事の友達なんだけど、
昔からよく一緒に飲みに行くんですよ。

二人も知り合って長いの?」

みたいなのが形通りですね。

 

あるいは場合によっては、

「仕事仲間なんだけど、もう5年
くらいかな。…そろそろ別れる?(笑)」
(知人を見て)

と冗談を言ってもいいと思います。

ただし、冗談のない基本的な自己開示が
できないのに冗談ばかり考えてると、

(面白いこと言わなきゃ)という好ましく
ない癖がつくのでご注意ください。

 

で、Aの下に余白がありますが、
ここはメモ帳代わりです。

せっかくいい答えが思いついたのに
忘れてしまうともったいないので、

例えば、

・昔はアニメにハマッてた
・ガーデニングやりたい

とか、

 

・5年の付き合い→そろそろ別れる?
のように、

内容さえ思い出せればそれでいいので
必要事項を短くメモする感じです。

日々アドリブを試みていく中で、
思いついたときに書けばOKです。

 

というわけで今回は、

1.自己開示のレパートリーを増やす

2.自己開示のときは時系列での
思考制御が反射的に起こるようにする

の2つを目的にトレーニングQAを
お伝えしました。

 

最初はAがなかなか出なくて
投げ出したくなるかもしれませんが、

考える回数を重ねることで
何かしら思いつくことができるので、

今はがんばって繰り返してください。

尚、その他のQについては、
今後適当に提供していきます!

 

では、次回に続きます。
ご視聴ありがとうございました!