~動画本文~

さて、前回は、

好印象を持たれない主な理由として
コミュ障さんによくありがちなのは、

(どんな人かわからない)
(何を考えているかわからない)

と思わせてしまうこと、
という内容をお伝えしました。

 

人はわからないものに対して
警戒したり、

マイナスのイメージを持つので、

その【わからない】を
なくしていこう、という内容でしたね!

 

そこで、まずはノンバーバルで
感情を表に出すことが第一歩だ、

ということをお伝えしました。

 

なぜなら、それにより例えば、

(この人不機嫌なのかな?)
↑わからない

(会話する気がないのかな?)
↑わからない

などと相手を不安にさせる事を
なくしていけるからです。

 

ただ、コミュニケーションの
最序盤では、

ノンバーバルだけで通用する
場面もあったりはしますが、

その後は言葉(バーバル)が
必要になってきます。

 

例えば会社の面接で、

爽やかな笑顔で挨拶をしてきた
好印象な青年が、

質問に対してニコニコと
「特に…」とか言ってると、

「ん?」ってなりますよね。

 

もちろん面接ではそういう人は
いないと思いますが、

コミュ障がすごく強い人は、
日常のコミュニケーションにおいて、

答えが出てこなくて似たような感じに
なってしまう場合があると思います。

 

あるいは、もう少し、
よくあるパターンですと、

例えば、
「仕事帰りですか?」に対して、

「あ、はい」
としか答えられなかったり、

「何型ですか?」
「あ…、A型です」

「普段家で何やってるんですか?」
「あ、特に、ゴロゴロ…」

みたいな感じですね。

 

もしくは、

「ってことはインドア派な感じですか?」
みたいな、

相手ががんばって広げて
くれようとした質問に対して、

「それは…まぁ、あの、
 聞かないでください(苦笑)」

みたいな返しを、返答に困った
挙げ句にしてしまう感じです。

 

これらは全て、
自己開示が不足しているので、

こういうのがずっと続くと、

(どんな人かわからない)
と思われてしまいます。

それが、好印象を持たれにくい
理由の一つです。

 

加えて、前回お伝えした、
質問してくれた人に対しての、

(よく聞いてくれました)
(聞いてくれてありがとう)

という承認が伝わらないので
質問者も萎えちゃう、という感じですね。

 

そこで!
今回習得したいスキルが、

“一言付け加える”

となります。

 

例えば、
「今日は仕事帰りですか?」に対して、

「あ、はい。平日は仕事ですね!」
で最初は十分です。あるいは、

「そうですね。がんばってきました笑」
と感情を出せれば砕けた感じになります。

 

(いや、わかるんだけど、
それが出来ないから困ってるんだよ)

と思ったかもしれませんね。

 

確かに、言葉そのものは
そう簡単に改善するものではありません。

でも、【一言付け加える】
という思考の癖(反射)は、

トレーニング次第で早めに身につきます。

 

そして、
その癖が身についていれば、

本番の会話で
できるときはできるし、

できなかったときは
反省の機会を得ることにもなるし、

 

今後引き出しが増えていくにつれ
この反射に言葉が乗っかってくる、

みたいな感じになります。

だから、今は癖を身につける事を目的に
QAに取り組んでいってください。

 

さて、先程の、

「今日は仕事帰りですか?」
「そうですね。がんばってきました笑」

を見たときに、「ん?」と思った方も
いるかもしれませんね!

 

これは、特に真面目な方や大人の方に
多いのかなと思うのですが、

(「がんばった」なんて言うのは、
承認欲求丸出しで印象悪くないか?)

みたいなリスクを感じたのでは
ないかなと思います。

 

では、ここで一つ会話を
再現してみますので、

女性が男性に対して
どういう印象を持つか?

女性の立場に立って、
しっかり現場をイメージしながら、

会話例を見てみてください。

 

平日の夜、婚活系のアプリで
待ち合わせをした状況にて。 

(一通り挨拶をしてから)
「今日はお仕事帰りですか?」

「そうですね!
 …がんばってきました(笑)」

「そうなんですね!
 お疲れ様です(笑)」

「ありがとうございます。
 A子さんも仕事帰り?」

「あ~そうですね~!」
「疲れました?」

「あ、はい、ちょっと疲れました笑」

 

どんな感じがしたでしょうか?

少なくとも承認欲求男には
なっていないですよね!

むしろ堅苦しい雰囲気が和らいで
友好的な感じになったと思います。

 

では、それは何故でしょうか?

笑顔で冗談っぽく言っているから、
というのもあるのですが、

もう一つ大きな理由として、

“質問を返しているから”
というのがあります。

 

この後詳しく説明しますが、
もしこれがなければ、

「がんばってきました笑(褒めて)」
みたいな感じで終わってしまうので、

承認欲求男であることを
臭わせてしまうかもしれません。

 

少し小難しい話になるのですが、

人が人とのコミュニケーションに
求めているものは、主に、

言葉での同意であったり、
同じテンション・同じ感情となります。

つまり、承認や共感という事です。
これは前回お伝えしましたね。

 

そして、会話をしていて、
承認欲求が満たされるのは、

【主語(主人公)になっている人】です。

 

例えば、

「(僕は)今日がんばったんですよ」

「(A子さんは)仕事早いよね」

「(僕は)昔こんな事があったんです」

「(私は)○○だと思った!」

という感じですね。

 

だから、一方がずっと主語で、

尚且つ聞き手にうんうんと
聞いてもらっている会話は、

一方は承認欲求が満たされ続けて、
もう一方は満たし続けてあげている、

という状態になります。

 

そして、満たしてあげる側は、
体力を必要とします。

イメージとしては、

承認欲求が満たされる側は
1回につきHPが50回復するのに対し、

満たしてあげる側は、
1回につきHPを20使う感じです。

 

なので、良いコミュニケーション
というのは、

双方に満たし合って、お互いが
HP満タンになれるイメージです。

そういうコミュニケーションが取れない
ほど、例えば本当の友達ができない、

本人が気づかないところで
距離を置かれている、

仕事以外の人との付き合いなどが
生まれない、みたいになっちゃいます。

 

では、お互いがHP満タンになるには、
どうすればいいのでしょうか?

それは、主語が交代交代になるように
会話を進める事ですよね!

 

なので、質問をされて
自分が主語になって話したのであれば、

質問を返して、相手を主語にして、
答えを聞いて承認欲求を満たしてあげる、

という感じにするといいわけです。

 

尚、質問というのは、

例えば下心がある男性が女性の
住まいや彼氏の有無を知りたがるように、

質問者が本当に知りたかったり
興味があってする場合もあるのですが、

 

多くの場合は、

“良いコミュニケーションを取ろうと
相手が頑張ってくれている”

と認識しておきましょう。

 

例えばさっきの、

「お仕事帰りですか?」

なんて典型的な例ですよね。

 

だから、そんなときは
ありがたくご好意を受け取って、

「がんばってきたよ!」

と素直な気持ちをほどよく出して、
そのお返しとして、

「A子さんは?」
「へ~そうなんだ。がんばったんだね」

などと言ってあげれば、お互いのHPが
満たされることになります。

 

コミュ障さんは、

「今日がんばりました」

みたいな事を遠慮してなかなか
言えなかったりもすると思いますが、

先のように主語を交互にすればうまく
ギブアンドテイクの形に収まるので、

その流れの基礎を今回のQAで
トレーニングしていきましょう!

 

というわけで、今回は、

1.一言付け加える
2.質問されたら質問を返す

という2つのスキルを習得するための
QAを10個、用意しました。

ちょっと多いですが、がんばって
イメトレを重ねまくってください。

 

尚、一応確認ですが、

QAはトレーニングをすることに
意味があるので、

言葉は練習用の楽譜などと一緒で、
サンプルのようなものです。

 

なので、文字列をそのまま使う目的で
ただ覚えてもうまくいかないので、

その点はご注意ください。

 

おさらいですが、Qを見て、目を閉じて
シチュエーションを想像し、

その中に身を置いて
会話をシミュレーションする、

という感じでトレーニングを
していってください。

 

■1.

アプリで会った女性に、
「今日は仕事帰りですか?」
と聞かれたので答えてみよう

そうですね!
+がんばってきました笑
→A子さんも仕事帰りですか?

 

Aはスラスラ言うのではなく、
実際の会話の間やノンバをイメージして、

会話を脳内再生しながら
口ずさんでください。

 

一応、さっきの会話例を、
更に間を置いて再現してみますので、

参考にしてみてください。

 

「お仕事帰りですか?」

「そうですね!
 …がんばってきました(笑)」

「そうなんですね!
 お疲れ様です(笑)」

「ありがとうございます。
 A子さんも仕事帰り?」

「あ~そうですね~!」
「疲れました?」

「あ、はい、ちょっと疲れました笑」

 

このように、言葉をスムーズに
ポンポン交わす必要があるわけではなく、

“ノンバーバルだけで会話をしている”
みたいな間があって全然大丈夫です。

最初から理想通りには
できないかと思いますが、

前の講座でお伝えした落ち着き力や
笑顔のスキルなども含めて、

今後、練習や学習を進めるにつれて
できるようになっていきます。

 

■2.

職場の飲み会で
「お酒好きですか?」
と聞かれたので答えてみよう

はい、好きですね!
+ビールが一番好きです。
→A子さんもお酒好きですか?

 

Aは参考例なので、ご自身の答えに
置き換えて全然OKなのですが、

自分なりの答えを考えても、必ずしも
パッとは思いつかないですよね。

そういうときは、しばらくは
このQAの人物になりきって、

このQAの通り練習してみてください。

で、それを日々繰り返していると
そのうちいい答えが思いつくので、

そのときに新たにQAを作る感じに
すれば、引き出しも増えていきます。

では残り8個、
どんどん見ていきましょう!

 

■3.

相席居酒屋で
「普段何してるの?」
と聞かれたので答えてみよう

普段はIT系の仕事なんだけど、
+お菓子食べながらがんばってる。
→え、何やってるの?

こういうパッと
質問を返すときは、

手で相手を示すジェスチャーを
入れる感じです。

 

■4.

仕事中の雑談で
「○○さんって何型なんですか?」
と聞かれたので答えてみよう

僕A型ですね。
+子供の頃からずっと…笑
→A子さんは?

 

■5.

ランチで上司の後田さんに
「○○君は趣味とかあるの?」
と聞かれたので答えてみよう

僕は料理ですかね。
+鳥の胸肉を低温調理したり
→後田さんは何か…?

 

■6.

女の子の友達に
「○○君兄弟いるの?」
と聞かれたので答えてみよう

妹が一人いて、
+俺によく似てるの。
→A子ちゃんは?

 

■7.

眠そうにしていたら
「寝てないんですか?」
と聞かれたので答えてみよう

そうなんですよ。
+眠れないんですよ最近。
→眠れてます?

 

■8.

仕事をしているときに
「数学得意ですか?」
と聞かれたので答えてみよう

あ~微妙ですね。
+偏差値で言えば3くらいですね。
→え、得意ですか?

 

■9.

職場で後輩から
「甘いもの好きですか?」
と聞かれたので答えてみよう

結構好きだよ。
+プリンとか、アイスとか
→A子ちゃんは?

 

■10.

スナックでおじさんから
「今何歳なの?」
と聞かれたので答えてみよう

今34ですね。
+平成2年生まれです。
→同い年くらいですか?

 

一部冗談っぽい
返答もありましたが、

面白い事を
言う必要は全くないので、

今はとにかく一言付け加える事と、
質問を返す事に意識をおいてください。

 

また、今回の内容は
会話のテンプレではないので、

当てはめる事が出来ない質問も
多々あります。

なので、型にカッチリ
はめようとしてもうまく行かないので、

その点はご了承ください。

 

こういうトレーニングは、
“思考の反射(癖)を作る”

というのが目的です。
イメージとしては、

まっさらな土地に
道を敷き固めている感じになります。

この道があると、次の会話の方向が
無意識に思い浮かぶ、みたいな感じです。

なので、言葉そのものよりも、

この思考の反射を身につけるつもりで
トレーニングを重ねてください。

 

では、次回に続きます。
ご視聴ありがとうございました!