こんにちは!
モテネットMAEDAです。
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大人の男性向けコミュニケーション講座
【第7回目】は、
『話を聞く時にやってはいけない
3つのNG発言と改善方法』
についてです。
まずは結論ですが、次の3つが、
今回お伝えするNG発言となります。
1.すぐに否定をする
2.すぐに結論に向かう
3.すぐにアドバイスをする
他にも細かいNGはいろいろ
あるのですが、この
【否定・結論・アドバイス】
をしっかり抑えれば
他の部分も改善しますので、
これらをメインに解説いたします。
はじめに。NG防止の全体像
前回までにお伝えしたように、
“傾聴”
さえ出来れば、あまり話せなくても、
人に好かれるようになります。
ただ、人の話を聞くときは誰しも、
“傾聴を妨げてしまう考え”
が頭の中に浮かんでしまいます。
これを表に出すことで
上記のNG発言になってしまうので、
まず第一段階として、
その考えの発生をなるべく抑えて、
第二段階として、表に出すという
“行動”
をしっかり制御できるとよいです。
第一段階の、
傾聴を妨げる考えの発生を
抑える方法は、前回お伝えした通り、
“相手が一番言いたい事を推測する”
というのが最も効果的です。
それでも完全には抑えられないので
行動を制御する必要があるわけですが、
今回はまずその方法をご説明してから、
各NGの詳細を見ていきたいと思います。
傾聴時のNGを制御するには?
まずはその具体的な方法ですが、
2つのステップが必要となります。
1つ目が、
【詳細を理解する】
2つ目が、
【意識づける】
です。
1つ目の
【詳細を理解する】
に関しては、あなたが今これを
ご覧になっている事も当てはまりますし、
誰もがやっている事ですので、
特に解説はありません(笑)
一方、2つ目の、
【意識づける】
は、ほとんどの人がやらない事です。
だからほとんどの人が
改善をする事が出来ません。
一般的に、何かを意識づけたいときに
よく言われるのが
“紙に書いて貼っておきましょう”
という方法ですよね。
とにかくインプットを繰り返す事で
意識づけていく、
という狙いがありますよね。
でも実はこれ、
全然効率がよくないんです。
何故なら、
インプット型の復習だからです。
おそらくあなたもご経験が
あると思うのですが、
仮に紙に書いて日々それを見たとしても、
行動にはなかなか反映されなかった
のではないでしょうか?
何故かというと、
インプット型の学習は、
新しいことを知ったり、
理屈を理解する上では有効なのですが、
記憶に残したり、行動や意識に
落とし込む事には向いていないからです。
では何が向いているかというと、
ご存知の通り、
“アウトプット学習”
です。
でも実際の対人で
トレーニングをするというのは、
現実的ではない上に、時間あたりの
学習量的に見て効率が悪いです。
そこで僕がおすすめしているのが、
“思い出し学習”
です。いろいろあるアウトプットの中で、
これが一番効率的だよ、ということです。
その為には、覚えたいことを、
すべて穴埋めだったり、
Q&A方式にまとめる必要があります。
その上で、Q.だけを見て、
A.が一瞬で出てくるまで、
反復を繰り返すという事をします。
仮にこれを貼り紙に応用するのであれば、
例えばトイレなどに、
「話を聞く時にやってはいけない
3つのNG発言は?」
とだけ書いた紙を貼り、
答えはデスクトップの壁紙に書いておく、
という感じです。
実際のところは、PDFや動画で
Q&A集を作成してしまえば、
隙間時間で大量のアウトプットが
出来るので、短期間で非常に大きな
学習成果を得ることができます。
というわけで、この、
“思い出す”
という学習方法をうまく利用して、
意識づけを行っていってください。
では、3つのNG発言の
具体例を見ていきましょう。
NG1.すぐに否定をする
例えば女性が、
女「炭水化物ダイエット始めたんだよね!」
と言ったとします。
これを聞くと、次の様な事を
言いたくなってしまわないでしょうか?
男「え?大丈夫?」
男「栄養はバランスよく摂った方がよくない?」
男「リバウンドとかしない?」
などなどです。
これらはすべて、
まず否定的な側面から
考えてしまっていますよね。
といっても、その考えが悪いと
お伝えしたいわけではないです。
何故なら、これは男性的思考の
メリットの裏返しでもあるからです。
多くの男性、特に社会人男性は、
効率とか正確性といった部分に
思考のフォーカスが当っていますよね。
だからどうしても、
非効率や、間違いによる
リスクを避けようとするので、
最初にマイナス面を見たり、
あら捜しをしてしまうというわけです。
性格がひん曲がってるわけではなく、
最終的に最善な選択が出来るように
そういう思考をしているだけですよね。
もちろん、相手を否定して
自分が優位に立ちたいという、
承認欲求からくるものだったり、
闘争本能的な理由もあるかと思います。
ただ、どちらにしろ、
相手の発言をすぐに否定する事は、
相手をすごく嫌な気持ちにさせる、
というのが事実なんです。
だから、もし相手のテンションを
下げたくないのであれば、
否定的な事を思ったとしても、
言わない様にする必要があるわけです。
では否定する代わりに
どういう事を話せばいいかというと、
まずは次のように、共感や質問で
その話題を深堀りしていけばOKです。
女「炭水化物ダイエット始めたんだよね!」
男「あ、そうなんだ!ご飯とかを食べないの?」
女「そうそう、夜だけは、抜くの(笑)」
男「おお~、すごいじゃん!朝昼は、ちゃんと食べるんだ?」
女「そうそう、バランス悪くなっちゃうからね!夜って寝るだけだからさ、いらないかなみたいな(笑)」
男「なるほどね。夜って全部脂肪になりそうだもんね(笑)」
女「そうそう(笑)」
男「ちなみに夕飯はそれで満足できるの?」
女「うん、最初に野菜とかをゆっくり食べると、満足してくるんだよね!」
男「あ、そうなんだ!コツがあるんだ!」
女「そうそうそう!」
詳細は次回お伝えいたしますが、
まずはこんな風に、相手の話を
しっかり聞く事が大事です。
尚、ここまでをQ&Aにするのであれば、
例えば次のようにすればOKです。
Q.傾聴のNG1つ目は?
A.否定。すぐに否定すると嫌われる
Q.何故否定的な事が先に頭に浮かぶ?
A.リスク回避や闘争心のため
Q.否定的な事が頭に浮かんだらどうする?
A.映像化し、共感と質問で深堀する
Q.女「炭水化物ダイエット始めたんだよね!」
A.男「あ、そうなんだ!ご飯とかを食べないの?」
このQ.だけを見てA.を答える、
ということを毎日続けていると、
1~2ヶ月も経った頃には、
無意識で答えが
頭に出てくるようになっています。
その状態になることで、
意識せずとも自分の思考を
客観的に見ることができるし、
行動をコントロールする事ができます。
この様に、意識しなくても出来る状態を
【無意識的有能】
といい、あらゆる習得事において
この状態を増やすように学習してくと、
人はどんどん実力がついていきます。
また、この状態を作ることが、
最初にお伝えした、
【意識づける】
という事になります。
では、2つ目のNGを見てみましょう。
NG2.すぐに結論に向かう
これは一番わかりやすくいうと、
“相手の話を最後まで聞いてあげない”
というイメージです。
なので相手に、
女「(まだ言いたいことあったんだけどな…)」
と思わせてしまうような
発言をするとNGになります。
例えば、女性の話が続いているときに、
男「え、で、結局結論は何なの?^^;」
と結論を求めたり、
女「最近テレビを見ない生活をはじめて~」
男「あ~!わかるわかる!テレビ見ない人増えてるよね!すごい時間がもったいないって最近言われてるしさ、ネットとかの方が絶対いいよね」
女「そうだね…」
と、すぐに自分の中の結論を言ったり、
他には、例えばあなたも、
体に異変がおきて
すごく心配で医者に行ったときに、
全く自分の症状を話してないのに、
パッと決められたら嫌ですよね。
この様にいろんなパターンが
あるのですが、これらのNGは、
“話を最後まで聞く”
ということをやれば
全部解決できます。
ただ、実は僕も、
話を最後まで聞くのは
かなり苦手です^^;
何故かというと、多くの場合、
仲良くなるほど女性の話は男性にとって
長くつまらなくなっていくからで、
僕もちょっと例外ではないからです。
もしあなたが女性で、気分を
悪くされたら申し訳ないんですけど、
これが、彼氏や旦那の態度が冷たいときの
原因になっていないか?
という側面から
聞いていただければと思います。
おそらくご存知かと思うのですが、
男性が求める会話と、
女性が求める会話は全然違うんですよね。
正確にいえば、性別ではなく
個人の性格の問題ではありますが、
男性は会話に目的や結論を求め、
女性は共有や共感を求める、
という傾向が強い、という事です。
(ここでは分かりやすくするため、
性別で分けさせていただきます)
そして、仲良くなるほど
遠慮がなくなるので、
些細なことでも話すようになる上に、
共有や共感の方が膨大にネタがあります。
だから女性は、男性が
求めていない会話を延々としてしまう、
という構図が出来てしまうわけですね。
そして、多くの女性にとっては、
会話で共有や共感を得ることが、
一つの大きな欲求になっているので、
それに対し同調を得られなければ
欲求不満になりますし、
目的や結論がなくても会話をします。
一方、男性にとっては、
そのような会話を日々されると
ストレスになっていきます。
だから実際、旦那が話を聞いてくれない
という悩みってすごく多いですよね。
ではどうすればいいのでしょうか?
ここで大事なのは、
お互いがお互いの事を理解することです。
具体的に男性側の場合は、
女性はそのような欲求を元に
会話をしていることを理解し、
傾聴によりその欲求を満たしてあげる、
という思いやりを持つことが大事です。
女性側の場合は、
自分の話を聞いてもらうのは
当然だという認識がそもそも違う、
という事を理解して、
“聞いてくれてありがとう”
という気持ちを持つ必要があります。
話を聞いてもらえるということは、
その専門職があるくらいですから、
それくらい価値があるということです。
ちょっと本題から逸れてしまったので
戻りますが、
“すぐに結論に向かう”
というNG行動を制御するためには、
まずはその女性の欲求についてを、
しっかり頭に意識づけることが大事です。
それにより、
男「(何でこんな結論のない話をダラダラ続けるんだ?)」
という疑問がなくなるので、
ストレスがちょっと減りますよね。
と同時に、
男「(話を最後まで聞いてあげると相手の欲求が満たされるんだな)」
という事も、会話の途中で
頭に思い浮かべる事ができ、
話を最後まで聞こうとしますよね。
というわけで、QAにしてみると、
例えば次のような感じになります。
Q.傾聴のNG2つ目は?
A.結論。相手の話を最後まで聞かない
Q.何故女性は結論のない話をする?
A.共有や共感で欲求を満たしたいから
Q.女性が退屈な話をしてきたら?
A.傾聴する事で欲求を満たしてあげる
では次に進みます。
NG3.すぐにアドバイスをする
これは言葉のままですので
わかりやすいですよね。
例えば、
女「炭水化物ダイエット始めたんだよね!」
男「へぇ~。あ、あれがいいよ。キャベツダイエット」
というのもそうですし、
女「仕事辞めたいんだよね~」
男「なるほど~。そういうときって誰にでもあるよね~」
女「うん~…。嫌な人がいてさぁ~」
男「そうなんだ~。上司とかに相談したらどう?」
というのも当てはまります。
やっぱり人って承認欲求があるので、
自分が知っていることを
言いたくなってしまうのもありますし、
男性の一般的な思考回路では、
どうしても解決へ向けての発言に
なってしまうんですよね^^;
特に、会話を全然映像化しないで聞く
“左脳型の人” は、
情報のやりとりや結論に重きを置くので
この傾向が強くなります。
映像化をしないから、
自分の知識がある範囲内だったり、
理屈的な面でしか会話ができなくて、
アドバイスや理論が発言の中心に
なりがちだということです。
もし心当たりがあったら、
特に映像化と傾聴をしっかりと
身につけてくださいね!
では、こちらもQAにしてみます。
Q.傾聴のNG3つ目は?
A.アドバイスをすること
Q.何故アドバイスをしようとする?
A.自分の承認欲求を満たしたいから
Q.女性はアドバイスを求めている?
A.求めていない。共感を求めている
こんな感じで、
あなた自身が覚えたいように
自由にまとめてみてください。
傾聴時のNG制御まとめ
というわけで、
傾聴における3大NGである
【否定・結論・アドバイス】
をお伝えさせていただきました。
これを制御する方法は、
Q&Aでの思い出し学習により、
理屈や改善方法を、
【無意識的有能】
のレベルまで意識づけをする、
ということでしたね。
では次回は、
傾聴時に自分は何を話せばいいのか?
についてお伝えさせていただきます。